【EAvision・技術解説】農業用ドローンに搭載されるアトマイザーとは?

2023-08-15

アトマイザーは、液体を細かな霧状に散布するためのノズルや装置のことを指します。

農薬散布の際には、均一に散布し、かつ効果的に植物の葉や茎に吸収させるために、このアトマイザーの役割が極めて大切となります。

今回の記事では、アトマイザーの基本的な事について解説をしますが、EAvision社のアトマイザー技術については、別記事で詳しく解説をします。

記事のポイント

  • アトマイザーとは?
  • アトマイザーの特徴について。
  • アトマイザーのデメリットも解説。

農薬散布ドローンのアトマイザーについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

アトマイザーとは?

アトマイザーは、液体を細かな霧状に散布するためのノズルや装置のことを指します。

農薬散布の際には、均一に散布し、かつ効果的に植物の葉や茎に吸収させるために、このアトマイザーの役割が極めて大切となります。

散布の様子

EAvision社の農薬散布の様子・プロペラの下にある青い筒状のものがアトマイザー。

ドローンにおけるアトマイザーの特徴

ここでは、ドローンにおけるアトマイザーの特徴をいくつかご紹介させて頂きます。

アトマイザーの特徴

 粒径のコントロール・・アトマイザーの設計により、生成される霧の粒径を一定に保つことが可能です。粒径が均一であることは、農薬の均一な散布と効果的な吸収を保証します。

 高効率・・ドローンを使用した散布では、地上からの散布よりも直接的に、そして効果的に目的のエリアに農薬を散布することができます。アトマイザーの正確な制御がこれを実現します。

 節水効果・・アトマイザーは、最小限の水量で最大限の散布効果を得られるように設計されています。これにより、使用する水や農薬の量を節約できます。

 ドリフトの低減・・適切に設計されたアトマイザーは、風による農薬の散布範囲の乱れ(ドリフト)を低減します。これは、環境や周辺の作物への影響を最小限にするために重要です。

※EAvision社:EA-30XPのアトマイザー

アトマイザーのデメリット

アトマイザーには優れた特徴がある反面、デメリットについても理解しておくことが重要です。

デメリットを充分理解することで、アトマイザーの持つポテンシャルを最大限に引き出す事が可能です。

アトマイザーのデメリット

 維持・清掃の必要性・・アトマイザーのノズルは細かいため、詰まりやすい。定期的な清掃やメンテナンスが必要となる。

 適切な粒径の選定・・散布する農薬やターゲットとする害虫・病害によって、最適な粒径が異なる。間違った選定は散布効果を低下させる可能性がある。

 ドリフトのリスク・・風の影響を受けやすく、目的外の場所への散布(ドリフト)が発生することがある。特に細かい霧状の散布は風に流されやすい。

 高い初期投資・・高品質なアトマイザーを搭載したドローンは、初期費用が高くなる。

 過度な散布のリスク・・アトマイザーを適切に設定しないと、必要以上の農薬を散布してしまう可能性がある。

 設定の難易度・・特定の農薬や作物に合わせて精密な設定が必要な場合があり、それには専門的な知識や経験が求められることがある。

まとめ

アトマイザーは、ドローンを使った農薬散布において、効果的かつ効率的な散布を実現するための鍵となる装置です。

正確な粒径の制御、高効率な散布、節水効果、およびドリフトの低減といった特徴により、アトマイザーは農業の効率化と環境保護の両方をサポートする事が出来るのです。

農薬散布の際には、アドマイザーの種類や設計、使用方法について十分に理解し、最適な選択をすることが求められます。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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